瓦を磨く童子

南嶽いはく、「坐禪豈に作佛を得んや」(瓦を磨く童子像:籔内佐斗司作)


 今月の維摩經 阿難陀

 世尊。 世尊よ。私は彼の尊いお方の病気見舞いに行くことはできません。それは何故かと申しますと、世尊よ、私は思い出すのです。ある時、世尊のお体にある病気が起こりそれにはミルクが必要でした。そこで私はある婆羅門の大きな構えの家の門口に鉢を持って立ちました。その場所に毘舎離の維摩居士がやってきました。
彼は私に挨拶をして、次のように言いました。「どうしてこんなに朝早く、鉢を持ってこの家の門の近くに立っているのですか」
 私はそれについて彼に次のように言いました。「世尊のお体にある病気が起こりました。それにはミルクが必要で、それを求めているのです。」
 彼は私に次のように言いました。 「やめなさい、大徳阿難よ、そのように言ってはなりません。大徳阿難よ、実に如来のお体は金剛のごとく不壊であり、一切の不善の習気を断じており、一切の大威徳ある善法を具足しているのです。どうして、あのお方に病があるでしょうか、どうして苦痛があるでしょうか。
 大徳阿難よ、黙って行きなさい。世尊を誹謗してはなりません。誰に対しても二度とそのように言ってはいけません。大威徳ある天子たちや他の仏国土からやってきた菩薩たちが聞かないようにしなさい。大徳阿難よ、わずかな善根を備えた転輪王でさえ病はないのにどうして無量の善根を備えたかの世尊に病があるでしょう。そのようなことはありえません。
 大徳阿難よ、行きなさい、行きなさい、私に恥をかかせないでください。他の外道や遊行者や出家者や裸行者や邪命者たちが聞かないようにしなさい。彼らに次のように思わせてはなりません。『なんと、この彼らの師は、まさに自ら、自分の病を救うことができないのに、どうして病にかかった人々を救えるだろうか』と。それゆえ、大徳阿難よ、こっそりと、誰にも聞かれないように速やかに行きなさい。
 また大徳阿難よ、如来たちの体は法身であって飲食身ではありません。如來たちは世間を超えたお体を持ち、一切の世間法を超えているのです。 如来のお体は苦痛がなく、あらゆる煩悩を離れています。如来のお体は無為であり、全ての数量を離れています。大徳があのお方の病を認めるのは理に合わず、ふさわしくありません。」
 このように言われて世尊よ、私は彼に対して大きな慚愧が生じました。私は世尊の近くで間違って聞いていたのではないか、また、間違って把握したのではないかと。その私は空中から声を聞きました。『阿難よ、居士が示したことは、まさにその通りである。しかしまた、世尊は五濁において生じ、この無利益で下劣で貧しい行為によって衆生たちを導くのである。それゆえ、阿難よ、あなたはミルクを取って行きなさい。また決して恥じることはない』と。

 今月の公案 無門關

第36則 路逢達道

 五祖曰く、「路に達道の人に逢わば、語默を將って對せず。且らく道え、甚麼を將ってか對せん。」

永嘉大師證道歌(PDF 2013/03/11版)
三祖大師信心銘(PDF 2010/05/03版)
從 容 録(PDF 2012/02/21版)


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  ≪ 告 報 ≫    

次回の月例坐禪会の日程は3月8日です。令和元年10月から「正法眼藏・都機」(岩波文庫2)
 を提唱します。

次の攝心の日程は未定です。
攝心の記事(「企業と人材」鷹取澄 1999/07/05 PDF)

次回の夜坐の日程は2月29です。平成29年7月から「無門關」を提唱します。
 午後6時15分までに到着して坐禪堂玄關よりお入り下さい。

松門寺の坐禪会に初めて参加される方は月例會6人までの予約制です。
 現在の予約状況は以下の通りです。メールに氏名、郵便番号、住所、電話、年齢、男女別を記入して
 前日までに申し込んでください。予約確認メールを送付します。
坐禪會日程
新規参加予約定員
現在予約人数
  
3月8日(14:00)月例会
6名
0名
新規参加は13:30集合

日々の坐禪はしばらくの間、お休みします。

現在栃木県鹿沼市の瑞光寺にて眼藏會(不定期)を開いています。在家の方は參加できませんが、
 出家の方で參加したい方は下記にお問い合わせ下さい。

次回  平成31年未定(友引) 13:00-16:00

 栃木県鹿沼市玉田町748 瑞光寺

問い合わせ、質問などはこちらまで連絡して下さい。

〒192-0914 東京都八王子市片倉町212番地 松門寺
TEL 042-635-1363

(2020年2月4日更新)