瓦を磨く童子

南嶽いはく、「坐禪豈に作佛を得んや」(瓦を磨く童子像:籔内佐斗司作)


 今月の維摩經 羅睺羅

 世尊。わたくしは、かれを訪れて病を問う任にたえません。なぜかと申しますと、かつて毘舎離の資産家の子供たちがわたくしのところに来て、わたくしの足に頭を触れて礼拝してから、わたくしにたずねていったときのことを思いおこしますから。「もし、羅睺羅さん。あなたは佛のご子息で、しかも転輪王の位を捨てて、さとりのために出家なさいましたが、いったい出家にはどんな利益があるのですか?」 
 そこでわたくしは、型どおり、出家の功徳や利益について説明しました。
 そのとき維摩居士が来て、わたくしに向かっていいました。「やあ、羅睺羅さん。いわゆる出家の功徳や利益について説いてはいけないでしょう。なぜかというと、利益も功徳もないのが、出家だからです。なぜかというと、因縁によって生じたものには、利益や功徳があると説くことができますが、出家は生滅変化を離れた無為の法を求めるのであって、こうしたもののなかには利益も功徳もありません。種々雑多な悪から遠ざかり、異教徒たちを説き伏せ、仮の空名にとらわれることなく、欲望の泥沼を出て、執着することなく、自我に所属するものをすべて捨て、心の乱れもなく、内に安らかな喜びを抱き、世のひとの心を守り、こころしずかに無心の境にしたがってさまざまな過ちを離れる、もしこのようにあるとき、これこそは真の出家なのです。」 こういってそこで維摩居士は、資産家の子どもたちにいうには「きみたち。正しい教えを体して、ともに出家するとよろしい。なぜなら佛の在世にはなかなか遇えないのだから」 資産家の子供たちは「居士さん。わたくしたちの伺っているところでは、佛は、両親が許さなければ出家することはできないと、お説きになったということですが」というと、維摩居士は「そのとおりだが、きみたちがいまここで、最高至上のさとりを求める心をおこせば、それこそは出家であり、教団の求める完全な戒律を受けたものである」といいました。
 そのとき三十二人の資産家の子供たちはそろって、最高至上のさとりを求める心をおこしました。こうしたわけですからわたくしは、かれを訪れて病を問う任にたえません。

 今月の公案 無門關

第35則 倩女離魂

 五祖 僧に問うて云く 倩女離魂 那箇か是れ眞底

永嘉大師證道歌(PDF 2013/03/11版)
三祖大師信心銘(PDF 2010/05/03版)
從 容 録(PDF 2012/02/21版)


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  ≪ 告 報 ≫    

次回の月例坐禪会の日程は2月2日です。令和元年10月から「正法眼藏・都機」(岩波文庫2)
 を提唱します。

次の攝心の日程は未定です。
攝心の記事(「企業と人材」鷹取澄 1999/07/05 PDF)

次回の夜坐の日程は1月25日です。平成29年7月から「無門關」を提唱します。
 午後6時15分までに到着して坐禪堂玄關よりお入り下さい。

松門寺の坐禪会に初めて参加される方は月例會6人までの予約制です。
 現在の予約状況は以下の通りです。メールに氏名、郵便番号、住所、電話、年齢、男女別を記入して
 前日までに申し込んでください。予約確認メールを送付します。
坐禪會日程
新規参加予約定員
現在予約人数
  
2月2日(14:00)月例会
6名
0名
新規参加は13:30集合

日々の坐禪はしばらくの間、お休みします。

現在栃木県鹿沼市の瑞光寺にて眼藏會(不定期)を開いています。在家の方は參加できませんが、
 出家の方で參加したい方は下記にお問い合わせ下さい。

次回  平成31年未定(友引) 13:00-16:00

 栃木県鹿沼市玉田町748 瑞光寺

問い合わせ、質問などはこちらまで連絡して下さい。

〒192-0914 東京都八王子市片倉町212番地 松門寺
TEL 042-635-1363

(2020年1月12日更新)