竺土大仙心、東西密相附。人根有利鈍、道無南北祖。
靈源明皎潔、支派暗流注。執事元是迷、契理亦非悟。
門門一切境、囘互不囘互。囘而更相渉、不爾依位住。
色元殊質像、聲本異樂苦。暗合上中言、明分淸濁句。
四大性自復、如子得其母。火熱風動搖、水濕地堅固。
眼色耳音聲、鼻香舌鹹酢。然於一一法、依根葉分布。
本末須歸宗、尊卑用其語。當明中有暗、勿以暗相遇。
當暗中有明、勿以明相覩。明暗各相對、比如前後歩。
萬物自有功、當言用及處。事存函蓋合、理應箭鋒拄。
承言須會宗、勿自立規矩。觸目不會道、運足焉知路。
進歩非近遠、迷隔山河固。謹白參玄人、光陰莫虛度。
竺土大仙の心、東西密に相附す。
人根に利鈍有り、道に南北の祖無し。
靈源明に皎潔たり、支派暗に流注す。
事を執するも元是れ迷い、理に契うも亦悟に非ず。
門門一切の境、囘互と不囘互と、
囘して更に相渉る、爾らざれば位に依て住す。
色元質像を殊にし、聲本樂苦を異にす。
暗は上中の言に合い、明は淸濁の句を分つ。
四大の性自ら復す、子の其の母を得るが如し。
火は熱し風は動搖、水は濕い地は堅固。
眼は色、耳は音聲、鼻は香、舌は鹹酢。
然も一一の法に於て、根に依て葉分布す。
本末須らく宗に歸すべし、尊卑其の語を用ゆ。
明中に當て暗有り、暗相を以て遇うこと勿れ。
暗中に當て明有り、明相を以て覩ること勿れ。
明暗各相對して、比するに前後の歩の如し。
萬物自ら功有り、當に用及處言うべし。
事存すれば函蓋合し、理應ずれば箭鋒拄う。
言を承ては須らく宗を會すべし、自ら規矩を立すること勿れ。
觸目道を會せずんば、足を運ぶも焉んぞ路を知らん。
歩を進むれば近遠に非ず、迷て山河の固を隔つ。
謹んで參玄の人に白す、虛く光陰を度ること莫れ。